イメージで覚える前置詞 In

英単語の使い分け方

At, On. Inなどの前置詞は数も多く、一つ一つの単語の持つ意味も非常に多岐に渡ります。
例えばOnを日本の英文法の教科書で調べると「〜の上に」「〜の途中」「(日付/曜日)〜に」など、多くの和訳が掲載されており、これらを全て覚えるのは無理だ!!と思う方も多いと思います。

私自身もそうでした。海外で生活し始めてから、この前置詞の使い分けに一番苦労をしました。
Look at~(~を見る)、Look for~ 「~を探す」など他が全て同じ文章であっても、前置詞が一つ変わるだけで、全く違う意味になってしまうからです。

そこで毎日のように文法書をみて、onやinの意味を一つ一つ覚えようとしたり、熟語で丸ごと覚えれば良いのだ!と思い、Get on the busバスに乗る)などの熟語をひたすら書き殴ったり。それでもなかなか上達しませんでした。

そんな時、中国から留学してきていた英語ペラペラのハウスメイトに相談をしたところ、彼からon、inなどはイメージで覚えるんだよ!というアドバイスを貰いました。

確かに考えてみれば当然のことで、日本語にはonやinなどにぴったり当てはまる言葉は存在しないのに、一つ一つ無理やり当てはめて和訳を作っているわけです。その感覚のままでは、前置詞を使いこなすことはできません。
重要なのは、英語ネイティブが、それぞれの前置詞にどのような「イメージ」を持っているのかを知ること。それを知ることができれば、大きく間違えた前置詞を使うことはなくなります!

そこで良く使われる前置詞10個In, At, ,On, Off, For, To,, Of, From, With, Asのうち、
今回はInについて、コアイメージの紹介、そしてそこからどのように派生して使われているのか?について纏めました。

In (包まれているイメージ)

Inについて辞書を引くと、「(場所)の中に」「〜の形になって」「(材料)〜で」「〜を使って」など、たくさんの和訳例が出てきます。しかしながら元々のInのコアイメージは、この包まれている感覚です。

There are two balls in the box
(箱の中に二つのボールがある)

The milk tea in the glass
(グラスの中に入っているミルクティー)

その為、上記の2つの例文のように、箱やグラスなどの明確な一定の空間の中に存在している場合や

I was lost in the forest
(私は森の中で道に迷った)

The kids are playing in the rain
(雨の中で遊ぶ子どもたち)

などのように、雨や森に包まれているというイメージで、箱のように明確にどこからどこまでと決まっていなくても、一定のエリア内で「何かに包まれている」場合に使えます。

また、包まれているというイメージは必ずしも3次元である必要はありません。

I see your dad in that picture
(この写真にあなたのお父さんが写っている)

There is three people in the picture
(3人の人が写真に写っている)

など平面であっても、写真という枠に包まれていると考え、inを使います。

さらに、この包まれているという概念は気持ちや感情など、抽象的な概念でも用いることが出来ます。

 I fell in love with her
(私は彼女に恋に落ちた

などのように「恋に包まれている」→「恋に落ちた」ように使うことも出来ます。

同様に時間の流れを空間として捉えて

I go to the gym in the morning
(午前中にジムに行く

などのように午前中という、一定の広がりがある時間の範囲に包まれていると考えることが出来るので、inを用います。

最後に

如何でしたでしょうか。
Inというと、「(場所)の中に」「〜の形になって」「(材料)〜で」「〜を使って」など様々な和訳が出てくると思いますが、このように包まれているというコアイメージさえ、しっかり持っていれば、多くの用法が頭に入りやすくなると思います。

このコアイメージを忘れずに、ぜひInという前置詞を使いこなしてください!

コメント

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