英語で「話す」や「言う」といった意味を持つ単語は、たくさんあります。
その中でも代表的なのは、Speak, Tell, Talk, Sayあたりでしょうか。
ネットや本で調べると、「聞き手が必要or不要」、「話す内容を重視or話す行為を重視」などの説明が多く出てきますが、やや分かりづらいかと思いますので、もう少し感覚的にニュアンスの違いを説明してみたいと思います!
誰かに情報を伝える時: Tell
Tell me what happened last night
(昨日の夜に何があったのか教えて)
何か重要な情報を誰かに伝える、という状況ではTellを使います。
この例文では「昨日起きたこと」の情報が大切で、それを知りたいという事なので、Tellを使っています。
レポーターのように誰かが何かを言ったと伝えたい時:Say
Tom said he would be back soon
(トムはすぐに戻るって言ってたよ)
〜と言ったんだ!とレポーターのように伝えたい時には、Sayを使います。
この例文ではトムの言葉を伝えることをメインにしているので、Sayを使っています。
※Sayを使って誰かに言ったと伝えたい時には Tom said to me that he would be back soonのようにSay to~を使います。
フォーマルな形式で話した、という事実を伝えたい時:Speak
Dr. Smith spoke with his client yesterday
(スミス先生が昨日クライアントと話し合いをした)
フォーマルな形で「話をした」という事実そのものについて話す時には、Speakを使います。
この例文では、スミス先生がミーティングをしたという事実をただ伝えているので、Speakを使っています。
カジュアルな形式で話した、という事実を伝えたい時:Talk
I talked with my mum yesterday
(昨日ママと話した)
カジュアルな形で「話をした」という事実そのものについて話す時には、Talkを使います。
この例文では、ただ私が母親と話したという事実をただ伝えているので、Talkを使っています。
それぞれの単語の意味は確かに似ているのですが、このように少しずつニュアンスが違いますので、場面に応じて使い分けてみてください!
(補足)話す行為 or 話す内容で使い分ける
ここまで、やや感覚的な説明をしましたが、やはりカチッと理解をしたいという方向けに、補足説明をします。
上記に書いたことと内容はほとんど同じなので、ここまでの話で十分という方は読み飛ばしてください!
まず、他のウェブサイトや書籍にも載っている通り、ここまで話してきた4つの単語の違いを分類すると、下記のようにまとめられるかと思います。
聞き手が必要 | 聞き手が必ずしも必要でない | |
話す内容に重点を置く ※日本語の「言う」に近い | Tell | Say |
話す行為に重点を置く ※日本語の「話す」に近い | Talk | Speak |
聞き手が必要 or 聞き手が必ずしも必要でない、いう点についてはそのままなので、
「話す内容に重点を置く」or「話す行為に重点を置く」について説明します。
話す内容に重点
「話す内容に重点を置く」というのは、話の内容が文章の中で一番大事という事です。
そのため、職場に行ったら同僚が明らかに落ち込んでいて、「何があったのか聞きたい」というように、話の内容について尋ねる場合は、TellやSayを使います。
Tell me what happened
Talk to me what happened
話す行為に重点
「話す行為に重点を置く」というのは、話をしているという事実そのものが一番大事という事です。
そのため、顧客から苦情を受けて「上司に話しておきます」という場合や「この前ここでスピーチをしました」のように話をする事そのものが重要な時は、TalkやSpeakを使います。
I will talk to my boss
I will tell my boss
このように日本語では全て「話す」で纏めることが出来る単語でも、ニュアンスが違いますので、徐々に慣れていきましょう!
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